私の話。
今まで、記憶にあるだけで12回引っ越している。
本当はもっと多い。
物心ついた最初の地は団地だった。
今行くと走れば一周回るのに5分あれば足りる。
でも保育園児の当時、とても広い敷地に思えた。
真ん中の公園に行くまでに友達の家を回ったり、駄菓子屋でお菓子を買ったり
近くに流れている川に遊びにいくことはいわば冒険だった。秘密基地も作った。
5人くらいの仲間はかすかべ防衛隊のような。
団地は私にとって世界だった。
それから、村に引っ越した。人口は少なくて、お隣さんは遠い。
一軒家の家は前より10倍広かった。
小学校に通うようになって世界が広がった。
村に小学校中学校一つずつ、高校はない。そんな村全体が世界だった。
それから、市に引越し、横浜に引っ越しした。
知ってる世界が増えていった。
長野に戻り、中学の時オーストラリアに行った。
知らない世界だった。予想外であったのだ。
異文化に触れ、体験し、自分が知っていた世界がどんなに狭いのか思い知った。
長野に戻って来たが、ずっと出たかった。
こんなちっぽけなところで、
外との世界を繋ぐ手段がテレビしかないようなところにいたくないと思い続けていた。
大学に入ると同時に東京にきた。
思ったよりも東京は田舎で、もっとキラキラしてるはずの東京はなんだか人間臭かった。
しかし、長野にいたら体験できないようなことが転がっていた。
これが東京なんだ。って思う暇もなく手を出していった。
今は、何をやっているのだろう。
何をしにやってきたのだろう。
どんどんコミュニティを狭めて、団地よりも小さいものを構築している。
うんざりだ。
そんなことを、映画のスタンドバイミーをみて思った。
http://www.youtube.com/watch?v=NuhwLwNuPxM